お浄財の運用は悩ましい

人から預かった財産の運用は難しいですね。

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お寺の住職などが悩ましい問題として抱えているのが、「お浄財の運用」です。それ以外にも、「宗教法人法などの関連法規の改正」 などには目を光らせておりますし、「檀信徒の減少」という問題も悩ましいところです。また、どの業界もそうですが「後継者問題」ということもあるでしょう。

 法令の改正などにより、収益事業を営んでいない宗教法人も収入金額が一定額を超えると収支計算書等の提出が義務付けられているとおり、寺院もドンブリ勘定というわけには行きません。

浄財をどのように運用するかは、そういった背景からもなかなか難しいところです。

とりわけ、ペイオフの問題があります。そもそも、そんなに頻繁に「金融機関が破綻するのか?」 と言われれば、そんなことはないと思いますが、もしもに備えないといけません。自分のお金ならまだしも浄財ですので。現状は超低金利のため、銀行などに預けていてもリスクはあれど儲けにはなりません。

儲けにならなくてもいいんだけど、安全性は確保したい。でもペイオフのリスクもあるし…

いやはや、考えが堂々巡りです。リスクを負っても良いのであれば株式投資もあるのでしょうが、浄財を株式投資するというのは問題がありそうです。

となると、保険の活用もありかもしれません。破綻の可能性の低い保険会社であれば、ペイオフの問題もクリアできるし、預貯金とするよりは利回りも良い。ただ、「保険」というところに抵抗感を感じるというのもよく分かります。保険にはリスクの高い商品などもありますしね。 やはり悩ましい。

そういった観点から、お金の専門家(税理士)に相談しながら決めたほうがいいかもしれません。