会計や税務の世界では、借入を「雨降り」に例えることが多いです。
雨が降ると傘を差す。
会計の世界では、借入に例えます。雨が降る(資金ショートする)と傘を差す(借り入れをする)。
資金ショートしそうになると借り入れを起こし、資金ショートを回避しなければ、経営が行き詰まってしまいます。稀に、雨が降っても傘を差さずに濡れたままの人がいますが、経営の現場では濡れたままというわけには行きません。
濡れたままではいけないので、傘を差す、つまり、借り入れする。のですが、借入は大抵の場合、金融機関からお金を借りることになります。
で、金融機関からを資金を調達する(借り入れる)場合、融資のお願いをしてもすぐにお金が振り込まれるわけではありません。(保険の契約者貸付の場合、割と早めにカネを調達できますが、幾つかの制約があるので今回は割愛しておきます)
さらに、銀行も商売でカネを貸しているので、返ってくる見込がなければカネを貸してはくれません。
税理士をしていると、借入の相談をよく受けます。 お付き合いの浅い方が、「このくらいカネを借りたいがイケますかねぇ」というような相談をされるのですが、答えに窮することが多いです。
比較的長く関与している方の相談だと、財務内容から人柄から(定量的とか定性的とか言われるやつですね)がある程度把握出来てるので、感触がわかるのですが、お付き合いの浅い方の場合なかなか判断がつきませんからねー。
そんなわけで、雨が降り出してから傘を探しても間に合わないことがあるので、雨降りの前に傘を用意するよう普段から心がけておくのが重要なのかなと。