商売(事業)をするときに、どういった商売をするのかは様々な要素から決まります。その要素の一つとして、扱う商品の「単価」が大きい方がいいのか小さいほうがいいのかというのは難しい問題です。
単価が大きい場合
取り扱う商品の単価が大きい場合(不動産とか、保険とか)、単価が大きいので、単純に利益が大きいです。利益が大きいのでうまく行けば大きく儲けることが出来ます。
ただし、仕入単価も大きいので運転資金がたくさん必要です。そのため、単価が大きい事業をする場合には資金ショートする可能性が常につきまといます。
単価が小さい場合
取り扱う商品の単価が小さい場合 (小売業とか、飲食業とか)、単価が小さいので、単純に利益が小さいです。なので、利益を大きくしようと思ったらたくさん売らなければならず、ある程度の「規模」がどうしても必要になります。
ただ、単価が小さい場合には、常に商品を仕入れて売ってを繰り返していること、単価が小さいので仕入を調整しやすいことなどから、あまり資金に困ることはありません。
資金繰りは大きなポイント
商売(事業)をするときに、最も大変なことの一つが資金繰りです。資金繰りとは、会社に「入ってくるお金」と「出ていくお金」をコントロールすることです。
コントロールが上手くいけば、会社は順調に成長していきますし、うまくいかなければ会社は潰れます。
資金繰りから考えると…
資金繰りという視点で、取り扱う商品の単価を考えた場合、単価が小さいほうが資金繰りはラクです。
単価が小さければ、常に商品を売って買ってを繰り返しているので手元にお金があることが多いからです。
逆に、大きければ仕入れに使うお金が大きくなってしまいます。 さらに、単価が大きくなればなるほど入金が遅くなるので、その分だけお金が苦しくなります。
商売が変われば資金繰りも変わる
単価が大きい方がいいのか小さいほうがいいのかは資金繰りからだけで決めるものではありません。
ただ、商売の「種類」あつかう「商品」の単価などによって、資金繰りは大きく変わります。資金繰りが苦しくなると、夜も眠れないくらい不安になる経営者の方も多いです。
「新しく商売をはじめる」ときや、「別の商売に変える」ときは 、その商売に合わせた資金繰りのことも少し勉強しておいたほうが良さそうです。