自分の所得を証明する書類として、源泉徴収票や所得証明がありますが、微妙に内容が違うので何が必要なのかしっかりと確認しておく必要があります。
そもそも所得とは
特別、税金に興味のある人でなければ所得という言葉に耳馴染みがありあせん。所得と収入をごちゃまぜに考えている人もチラホラいますが、それも仕方のないことではないでしょうか。
所得とは、平たく言えば「儲け」のことです。収入から経費などを差引いた差額つまり、儲けが「所得」となるわけです。
サラリーマンの場合には、経費がほとんど認められないので、給与所得控除額と呼ばれる概算経費的なものを差し引けば所得が計算できます。
所得がわかれば、その人の「稼ぐ力」が分かります。「稼ぐ力」が分かれば、ローンの支払い能力があるのかとか、どのくらい生活に余裕があるのかも推定できるので、住宅ローンの申し込みや、クレジットカードの作成の際、あるいは公的な補助を受けるかどうか(住宅とか幼稚園とか)などの判断材料として利用されるわけです。
所得を証明する書類としては、源泉徴収票や所得証明がありますが、証明している内容が微妙に違うので、場合によっては認められないこともあります。しっかりと、「何が必要なのか」を確認しておきましょう。
源泉徴収票
源泉徴収票は、サラリーマンなどの給料を貰う人が、給料を支払う人(会社)から受け取る書類です。
その会社でしか勤めていなくて、その年の最後の給料の支払いをする際に年末調整を受けていれば、その年の所得を証明することが出来ます。
ケースとしては少ないでしょうけど、その会社以外からの収入があるとかの場合には所得を証明する書類とはいえないかもしれません。(副業している人は、原則的に確定申告をして所得と税金を確定させなければなりません)
所得証明
所得証明は、市役所などで受け取ることができる書類です。 サラリーマンをしていると気づきませんが、年末調整したり確定申告したデータは国だけでなく連動して市役所に報告されています。(そのあたりのハナシはややこしいので、カンタンに済ませますが)
なので、所得証明はその人の所得が全部記載されています。
源泉徴収票が、その会社から支払われる給料の支払額等だけを表しているのに対して、所得証明は確定申告のデータに連動しているので、副業も含めて (サラリーマンでも株やってたり、大家やってたりと副業のある人は多いです)すべての所得が記載されるわけです。
簡易的な証明で良ければ、源泉徴収票で問題がないと思われますが、厳密な証明が求められるのであれば所得証明のほうが優れているというのは言うまでもないでしょう。ただ、所得証明は、源泉徴収票に比べて記載されるデータが多くなりますから、作成に時間がかかります。前年の所得証明がとれるのはだいたい、翌年6月頃からしか入手できません。
そういった意味でも、何が必要なのかはしっかりと確認しとかないと面倒くさいことになりそうです。