リースって言葉のイメージが違う

リースという言葉、会計に携わる人とそれ以外の人では、意図するところがずれているので注意が必要です。

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リース料を支払うのがリース?

リースというと、リース料を支払って車やコピーなどを利用するというイメージが多いようです。

いわば長期の賃貸。レンタルの長い版。

だから、リース期間が終わるとリースしていたもの(機械だったり、複合機だったり)は相手に返す。

世間一般では、こういった取引をリースと読んでいる傾向が強いですが、会計の世界ではこれらはオペレーティングリースといいます。

実はリースはもう一つある

単に物を借りているリース契約をオペレーティングリースといいますが、これに対してファイナンス・リースとよばれる取引もあります。

リース期間中の中途解約が不能で、リースにより利用しているもののコスト(メンテナンス費用やランニングコスト)などを負担しなければならないものをファイナンスリースといいます。

中途で解約できず、コスト負担を負わなければならないので、実態としてはお金を借りて(ファイナンス)ものを買ったのと変わらないので、ファイナンスリースとよぶ訳です。

会計に携わっていないと、ファイナンスリースはリースと呼び習わさないと思います。単に月賦で買っただけ。

会計処理に注意

オペレーティングリース(長いレンタル)とファイナンスリース(お金を借りて買った)では、最終的な経費となる金額は(基本的には)変わらないのですが、

経理処理の仕方が変わってきます。

「リース」取引を行った場合には、正確な処理をするためにいずれのリース取引なのかわかるように内容を確認しておきましょう。