時間を計る、記録する、そうすればイライラしない

事務職は、一定期間ごとに同じような作業をしますので、効率が重要視されます。

ダイエットと同じで記録する

税理士業も事務職の一種で、一定期間ごとに同じような作業をします。税理士の場合は、だいたい一年単位で業務のサイクルが流れます。

同じような作業を一年前にもやっていたし、一年後もやるはずです。

こなれてしまってミスをするのはいけませんが、作業効率が上がればクライアント向けに深く分析ができたり別の提案ができたりと、どちらにもメリットがあります。

作業効率を上げるためには、ダイエットと同じで何をどのくらいしたのかを記録しておくというのは有効です。

ダイエットでも、どのくらいのいつ何をどのくらい食べたのかを事細かに記録しておくと、食べ過ぎだなと判断して食事をコントロールしたり、脂っこいものばかり食べてるから気をつけようとなります。

同じことをやるので

一年サイクルで仕事をするということは、翌年も翌々年も同じことをするはずです。

前年にどのくらいの作業をしていたのか、どんなことに気をつけないといけないのかを記録しておけば、時間のめどが立ち、作業が遅れているのか順調なのかも管理できます。

もちろん、定量的に記録できないことは備忘録として書き残しておけば、翌年以降のミス予防にも繋がります。

税理士事務所によっては、税務調査の内容を事細かに記録しているところもありますが、これも次回以降の税務調査に活かしていく良い試みだと思います。

実際に書き出しておくのが大事

作業量や注意点など、いつ何をして何が必要で、どんなことに気をつけないといけないのかなどは頭でわかっているだけではいけません。

実際に書き出すことが大事です。

書き出してみることで、客観的に作業量や難易度、現在の進捗度、チェックすべき事項がしっかりとチェックできているかなどが見えてきます。

書き出してみて、ビジュアル的に確認するのが大事です。

頭の中だけで考えていると、実際の作業量や進捗とズレが生じていたり、難易度を過大評価していたりしますので。

会計事務所あるあるで、決算の立て込む時期(だいたい3月決算が集中する5月半ば、9月決算が集中する11月半ば、個人の確定申告が集中する3月半ば)は、イライラしている人が多いです。

作業量が多すぎてというのもあるのでしょうが、イライラしている人に限って作業量や難易度の見積もりがしっかり出来ていなかったり、進捗の管理ができていない(苦笑)。

イライラするのは、本人にも周りにも全く良い影響がないので、「実際に書き出して」作業量や難易度も含めて何をすべきか、しっかりと把握するべきでしょう。

(あまりにも作業量が多すぎる場合には、それは仕事のとりすぎということで、やはり業務量の管理も必要になるかと思いますが、それはまた別の話なので。)

自分がどのくらいの作業をいつまでにしなければならないのか、その難易度は、現在の進捗は…といったことが目で見て分かる形で把握できれば、イライラする必要もありません。