社会で生きていくには常にお金がついてまわるのに、お金についてしっかり勉強している人はそれほど多くありません。
学校ではお金のことを教えてくれない
学校では基本的な勉強しかしませんので、社会に出て必要な知識は自分で身につけていかなければなりません。
社会で必要なことで、学校で教えてくれないことは色々とありますが、その中でも特に不足していると思われるのは、お金の知識です。
社会で生きていくには必ずお金がついてまわるのに、お金についてしっかりと勉強している人はそれほど多くありません。定年を過ぎた人であっても、自分の給料から何が差し引かれているのかよくわかっていない人は意外と少なくありません。
知らないと不安にかられるのが、人間の感情です。知っていれば大したことがないことでも、知らないと不安が心の底に澱のように溜まっていくわけです。
その結果、お金に対する不安がいつも心の片隅にあるのです。
簿記のイメージを勘違い
簿記というと、経理社員が難しい顔をしながら、領収書や請求書を見ながら何やら帳面に記載しているイメージがあります。
もちろん、そういった側面もありますが、それは簿記の一面でしかありません。
帳簿記録の帳「簿」「記」録の文字をとって、簿記と言っていますが、実際には簿記というのはお金に関するシステムなのです。
お金がどのように流れていって、どういった結果になるのか、それをシステム化して、記録する。
言い方を変えれば、お金の見方を学ぶ方法が簿記なわけです。
お金の見方は時代の変遷とともに変わってきています。ですから、簿記もそれに応じて少しずつ進化しています。
簿記の知識があれば、家計管理だけでなく、自分の給料からどのようなものが引かれているのかや、はたまた資産運用や経済情勢に関することなど様々なものがより分かるようになります。
簿記の知識がないばかりに
日本人はなぜか、お金に「怖い」というイメージを抱きがちです。投資に失敗したり、ギャンブルにハマったりして借金に苦しむイメージからでしょうか。
もちろん、投資やギャンブルにはそういった側面もありますが、個人的に思うのは、手元にお金があったとしてそのお金が使って良いお金なのか、だめなお金なのか、わからないということが問題なのでしょう。
簿記の知識がないと、使ってはいけないお金を使ったり、使っても良いお金を使えなかったりと、お金に苦しむことになります。
お金を沢山稼いでいるから、お金の知識はいらないということにもなりません。
お金が増えればそれだけ、納税などの社会的な責任も増えるので、よりお金の知識は必要です。
お金の知識=簿記の知識を得ることで、お金に関して舐めることもなく、恐れることもなく、取り扱っていくことが可能になります。
手っ取り早く簿記を勉強する方法
手っ取り早く簿記の知識を勉強する方法は、経理学校が発行しているテキストを買ってきて独学で勉強することでしょう。
日商簿記検定という資格がメジャーなところで、初心者であれば3級。少しレベルが上がると2級くらい。
1級レベルは会計の業界で専門的にやっていく人向けですから、まず学生や社会人なりたての人が勉強するなら簿記3級ないし2級でしょう。
そこまで簿記について知っている学生や社会人は多くありませんから、その知識があるだけでも就職活動や転職活動、会社における人事考課などでも有利に働くでしょうし、何より自分自身の世界が広がることで得られるメリットが大きいはずです。