個人事業主は特に、収入の柱を複数持つべきです。
リスク分散
収入の柱を複数待つと、リスクが分散されます。
投資の世界には、「卵はひとつのカゴに盛るな」という有名な格言があるそうです。
ひとつのカゴにすべての卵を盛っていると、もしそのカゴを落としたら全てが割れてしまいますが、別のカゴに盛れば、落としたものしか割れないというリスクを分散しろという意味の格言です。
個人で事業をするのも、ある種の投資ですから、リスクを偏らせるよりは分散したほうが有効であり、収入の柱を複数待つことが、カゴを分けることになります。
・金銭
収入の柱を複数持つと、一つが途絶えても即終了とならないのは大きなメリットです。
お金が途絶えないというのは、心理的にも大きいですが、資金繰りを考える上でも計算が立ちます。
個人事業主をしているけれど、一部で給与収入もあるみたいに、柱が複数あると金銭的な安定感は増します。
別に給与収入でなくても、個人事業主として事業の分野が異なるものを持っているというのでも、同じことです。
収入の柱を複数持つ=お金の流れを複数作るということですから。
メンタルの切替
収入の柱を複数持つことのメリットは、リスクの分散や金銭的なメリットだけではありません。
気持ちを切り替えることにも大いに役立ちます。
ひとつの仕事(事業)だけをしていると、行き詰まったときに、思考停止に陥りがちです。
人間ですから、気が滅入ると仕事の効率も落ちミスも増えがちです。
切り替えればいいと分かっていても、メンタルの弱い人は切り替えができないので、悪い方へ悪い方へと考えていき、負のスパイラルにハマってしまいます。
しかし、収入の柱を複数持つ=別の仕事をしていると、強制的に切り替えられます。
全く別の仕事であればあるほど、切り替えの効果は大きいです。
結果として、メンタルを安定させることに役立つわけです。
複数持つのは並大抵ではないが
ここで重要なのは、収入の柱を持つにあたり、それぞれを「1」とすると、大変な労力を要します。
仮に3つの収入の柱を持つのであれば、それぞれ1/3ずつとか、0.5:0.3:0.2みたいに合わせて「1」なる程度に考えてみることです。
全部「1」で合計「3」というのは、身体を壊しますので。
なかなか、この配分は難しいし、2つの柱は意外と作れても3つ目からはハードルが上がりますので、試行錯誤や創意工夫しながらやらないといけません。