あやふやな前提のもとでは、不正確な答えしか出ません。材料を時間までにしっかりと揃えることが絶対条件でしょう。
あやふやな相談
あやふやな相談を受けたとしても、正確な答えは導くことができません。
たとえば、社会保険についての休業手当がいくらになるかということを聞かれたとして、そもそも標準報酬月額がわからないと答えようがありません。
標準報酬月額に変えて、月々の給料を尋ねても「わからない」となると答えようがない。
しかしながら、相談の場面においてはそういったことが多々見受けられます。
相談する側は、相談の内容がずっと頭の中を駆け巡ってるものですから、前提とかをすっ飛ばして聞いてくるのですが、答える側からすると前提がないと答えようがない。
材料をしっかりと揃える
相談や質問をするときには、その前提、いわば相談や質問のための材料をしっかりと揃えておく。
料理に例えれば、いくら腕の聞く料理人でも材料が足らずや、そもそも材料がなければ、腕のふるいようがありません。
野菜しかないけど、刺し身作ってくれみたいなもんです。
そして、必要な材料がわからないのであれば、まずは自分で調べましょう。
そうしなければ、たとえ相談や質問をしたとしても頭の中身のレベル感が違いすぎて相談や質問の体裁を成しません。
顧問契約もそう
顧問契約もそうです。
税理士などは、クライアントと顧問契約を結んで、様々な課題についてアドバイスをしたりします。
が、判断材料となる資料などをしっかりと揃えられないと、的確なアドバイスはできません。
この場合には、資料を揃えるというのは時間を守るということも含みます。
料理を例に取れば、5分でビーフシチューを作ってくれみたいなもので…、どうかんがえても時間が足りない(笑)
相談や質問の効果を発揮するためには、あるいは顧問契約を有効に作用させるためには資料をしっかりと揃え時間を守ることが絶対条件です。
そもそも相談はただではない
税理士に限らず、専門的な知識を商売にしていると、よく質問を受けることがあります。
しかしながら、質問について無料で答える義務はありません。
税理士であればクライアントは報酬を払っているわけで、知り合いだからとかで無料で聞くのは道理が通りません。
しかも、そういうときに限って質問の前提が曖昧。
したがって、質問や相談などで有効な答えを引き出すには、
①有償であること
②前提材料を揃えること
③時間を守ること
最低限、これらを揃えた上での話になるのかなと思います。