個人の確定申告を税理士に依頼する最適な時期

法人でなく個人の場合、確定申告を税理士に依頼しやすい時期があります。

税理士は冬が繁忙期

一般的には、税理士は11月頃〜3月頃が繁忙期と言われています。それは、この時期に特定の業務が集中するからでしょう。

12月は「年末調整」、1月は「法定調書・償却資産税」、2,3月は「所得税の確定申告」や「贈与税の申告」と、時期限定の業務があり、平常業務に加えてこれらの業務をこなすので、冬が忙しいのです。

ですので、冬に個人の確定申告を飛び込みで依頼しようとしても、難しい場合があります。(税理士としても引き受けたい気持ちはあっても、申告までに期間がないと資料などを精査したりできません。また、初めてのクライアントは業務量の予測が立ちませんから、二の足の踏んでしまいがちです。)

書類をまとめるだけだったらすぐ出来るけど

個人的な意見ですが、先程の話と少し逆説的ですが、確定申告の書類を「まとめるだけ」だったら、割りとすぐにできます。そりゃあ、プロですから(笑)

ただ、初めてのお客様(クライアント)の場合、相手の状況をキチンとヒアリングしないといけません。

税理士関与したことがない方は、税理士は書類をまとめるだけだと思っている人がいますが、そうではありません。

書類をまとめるのも、必要な書類やデータを集めないといけませんし、クライアントに様々なことを聞いたり確認したりしないと、精度の高い確定申告は出来ません。

税金の計算には様々な特例があって、その適用には前提となる条件があります。これを確認し、整備するのも税理士の仕事なわけです。

早いほどよい

個人のクライアントさんには、確定申告は2/16以降でないといけないと思われている方もいますが、税理士としては、依頼のお声がけをいただくのは早いほどよいです。
それは、先程述べたように確認したりヒアリングしたりと一定のやりとりが必要なことが多いからです。

確定申告期間(2/16〜3/15)に依頼を受けたとしても、手一杯でお力になれないということもあり得ます。

事前にお声がけをいただいていれば、早くから着手できますし、確認したり資料を集めたりが余裕を持ってできるからです。

敢えて時期を挙げれば

税理士の繁忙期を避けて、余裕を持ってコミュケーションを取るのであれば、6月〜10月頃が良いのではないでしょうか。

あまりに早すぎて敬遠されるのではと思われるかもしれませんが、税理士としては早い方が段取りが立てやすいので、実は助かるのです。

まあ、この頃は「喉元過ぎれば…」という諺のように確定申告の大変さ大切さが薄れている時期なので、依頼する方も先延ばしにしがちなのですが。
だからこそ、有効ではあります。