中小企業も悪くない…転職・起業の選択肢

日本の就職、転職市場では大企業がもてはやされますが、自分自身で中小企業を経営するというのも悪くないと思います。

大企業は安定しているが…

私も税理士になる前は、新卒で大企業に少しだけ勤めていたことがあります。

大企業は、中小企業に比べて企業の体力があるため、人を育てるたり働きやすい環境を作るという意味での福利厚生は充実していますし、潰れにくいという利点もあります。

特に不況時には、体力があり潰れづらいというメリットはとても有利であることは間違いありません。

また、昔ほどではないにせよ、中途入社で大企業に入るというのは難しい面も多いですから、新卒で大企業を経験しておくということ自体は悪い選択肢ではないとも言えます。(最後まで勤めきるかというのは別問題として)

大きいというのはメリットにもデメリットにもなる

大企業が「大きい」ことのメリットは、先に述べたようなことですが、反面デメリットも存在します。

大きいということは、人も多いわけで、出世するのにライバルも多いし、意思決定をするのにも時間がかかる。よくいえば、安定しているといのも、裏を返せば、鈍重であるとも。

古いしきたりが苦手とか、自分の思う通りに仕事したいとかいう人は、辛い面もあるでしょう。

また、ライバルが多いということは出世争いに破れれば閑職、あるいはリストラ…ということも考えなければなりません。

中小企業は小さいゆえのメリットがある

不況時などは大企業の方が有利とも言われますが、本当にそうでしょうか?

大企業で責任のあるポジションにいれば、自身も意思決定に関われるでしょうが、大半はそうではありません。

しかし、自身で中小企業を経営していれば、意思決定に関わります。むしろ、自身であらゆる物事を判断しなければなりません。タイタニック号がゆっくりと沈んでいくのに乗客は気付かったように大企業では、沈んでいても気づきにくい。

中小企業は、タイタニック号に比べれば小舟であり、沈みやすいというデメリットはありますが、小さい故に危機に気づきやすく、自身で躱すなどの判断をできる。

結局は自分次第だ

身も蓋もなく言えば、大企業であれ、中小企業であれ、結局は自分次第ではあります。

ただ、自分次第となった時に、自分の意思がより反映されるのはどっちだと考えれば、中小企業を経営するというのは、他人任せにしないという意味で、より良い選択だと感じます。

これからの時代、「決められたことだけをやる」ということでは、生きていけないでしょうから。