国からの「ご褒美」は甘くない…補助金など

国からもらえるご褒美には金銭的なメリットがありますが、甘いだけではありません。

厚生労働省系の助成金

有名なキャリアアップ助成金というものがあります。簡単に言えば、従業員のキャリアアップにつながるようなことあるいは待遇の改善などをすれば、助成金がもらえるというものです。

ただ、キャリアアップにつながるようなことをするには外部の専門家なりにお金を払い研修を受けさせる必要がありますし、待遇改善も会社としてのコストは上がります。

ですから、助成金が貰えるけれども、それなりに痛みというか手間というか、そういったある種のメンドくささも伴うわけです。決して甘いだけではありません。

経営改善計画、経営力向上計画

似たような制度がありますので、概略がわかってれば充分ですが。要するに、専門家の監修により、経営を改善(立て直す)計画をたてて、実行にうつすと、借入や税金などでメリットがあるというものです。

一見すると損をしないように見えますが、計画を立てるという点で経営者が頑張って考えることなどが大変です。

当たり前ですが、あまりにも杜撰だったり実現可能性が低いのは問題外です。
ご褒美が甘いだけでなく、その前にしっかりと『宿題』が与えられるわけです。

税金はもっと多い

税金の世界では、飴と鞭がはっきりしてます。もっとも代表的なものは「青色申告」で、キチンとした帳簿付けをおこなう代わりに税金面で控除があったり優遇規定があったりとご褒美もあります。

会社などに係る税金だけでなく、相続税とかも納税猶予制度とかは似たような感じです。
ご褒美が甘ければ、その前あるいは後には面倒な宿題がついて回ります。

基本的なスタンスとして

基本的なスタンスとして、ご褒美とそれに伴う宿題というか義務を比べて、割りに合えばやればいいし、割りに合わなければやらなければいいわけです。

助成金であれば、無理に人を雇うとかはどう考えても割りに合わない。人を雇ったときにうまく条件にハマれば、キャリアアップ助成金を検討してみるくらいのスタンスがいいのでしょう。

ご褒美に目が眩んで、義務を見落とす人や会社は本末転倒でしょう。(ちょくちょく見かけますが…)