人間だれしも見たいようにものを見てしまいがちです。こうだったらいいなぁ…と思ってしまいがちで、そのように見てしまう。
見たいようにみる
人間だれしも、「こうだったらいいな…」という心理的な呪縛からは逃れることは難しいですが、ダメな会社はその傾向が顕著です。
突発的な災害が発生したときに、自分だけは大丈夫と考えてしまいがちなのも、「そういった見たいようにみる」ということです。
行動経済学や心理学では、そういったことを専門に扱っているようですが、我々は経験則として知っていることでもあります。
行き過ぎると
「見たいようにモノをみる」、あるいは「こうだったらいいな…」が行き過ぎると程度の差こそあれ悪い事が起こります。
従業員に無理を強いていても、このくらいなら大丈夫だと「見たいようにモノをみて」しまうと、パワハラやサービス残業などの問題になります。
資金繰りがキツいのに、このくらいなら大丈夫だとクレジットカードを切りまくって、資金繰りが破綻してしまう。
税金の経費の概念を歪めて「見たいようにみて」(己の都合のいいように解釈して)税務調査でやられる。
見たいようにモノみる会社はパッと見、わかりづらい
モノの見方というのは、他者から窺い知ることは難しいですから、そういった「見たいようにモノをみる」「こうだったらいいな…が強すぎる」会社や人はパッと見は、わかりづらいです。
残念ながら、付き合っていくうちに気づいたということがほとんどでしょう。
ただ、人の話は基本的に聞きません。より厳密に言えば、人の助言なりアドバイスなりには従わないし、従わないから同じ失敗を何度もします。(人の話を聞かないというのは、己を持っているということでいい面でもありますから、程度の問題でしょう。どこまでが許容範囲かを見極めるのが難しいので、こういった会社や人を見極めるのは難しい。)
パワハラまがいなことや致命的な失敗をしても、反省して次に活かすとかができません。
ですから、対処法としては適当に距離を取る、運悪くそういった会社に勤めてしまったら、ある程度で見切りをつけて離れるべきでしょう。
翻って自分自身は
翻って自分自身のことも考えると、誰しも牽強付会とまではいかなくても、都合よく考えてしまうところがあります。
他人の意見を聞きすぎると、物事が進まないし、精神がやられますから、
物事を考えるときに、常に自分に都合良すぎることはないか?と自問自答する余裕を持ちたいものです。
心の余裕がないと、どんどんと自分に都合よく考えてしまいがちになるということでしょう。