時間にルーズだとか、遅刻にはネガティブなイメージが付きまといます。少なくとも、ビジネスの世界においては遅刻は厳禁です。
ビジネスの世界では「遅刻=悪」
遅刻にはやむを得ない理由もありますから、何でもかんでも遅刻が悪いとは言い切れないし、悪いとも思いません。
また、ものすごく好意的に考えれば、おおらかな人ということもできますから、「遅刻=悪」というのは言い過ぎでしょう。
ただし、ビジネスの世界においては、遅刻は間違いなく悪ですから、遅刻癖のある人はそうでない世界で身を立てるか、ビジネスの世界で生きるなら遅刻癖を改めるほかありません。
なぜ遅刻がいけないのか
なぜ遅刻が悪いのかといえば、①時間は有限だから②相手のあることだから③一事が万事だから。という、大きく分けると3つの理由からでしょう。
①時間は有限だから
当たり前のことですが、遅刻癖のある人はそれが分かっていません。時間は、どんな人にも1日24時間しかないし、人間はどんなに長く生きたって80年からせいぜい100年がいいところ。
時間に限りがあるのであれば、その使い方が大事です。限りある時間の中で、様々なことをしようとすれば、段取りよくスケジュールをこなさなければなないはずです。
遅刻というのは、スケジュールを狂わせ、しようと思っていたことが出来なくなる。そして、スケジュールが狂うとお金や気持ちも狂います。
大事な就職の面接や試験の日に遅刻した。よほどの事がない限り、その時点でアウトです。
②相手のあることだから
相手のあることで遅刻をすると、自分の時間だけでなく相手の時間も無駄にしてしまいます。
時間は有限で、巻き戻すこともできません。
相手にも段取りや予定があるわけですから、自分の遅刻で相手の段取りや予定が狂ってしまいます。
相手の予定を変えると、場合によっては、その人の人生を変えることもあります。
遅刻がやむを得ない理由によるのであれば、仕方がないのですが、そうでなければ、自分の軽はずみな行為で他人の人生を変えてしまうというのは、とても怖いことです。
③一事が万事
「遅刻するけど仕事は完璧なんだよね」という人はいません。
いや、実際にはいるかもしれませんが、遅刻したことが既に仕事を完璧で無くしています。
そして、仕事というのは自分で評価するものでなく、他者からの評価で決まるものですから、遅刻したことですべてがダメな人と見られても仕方ないわけです。
大事な商談に遅れてくる人、が相手から見ればどう見られているか?考えれば自明です。
遅刻すると構え遅れる
たとえば試験や面接で、遅刻をするとどうでしょうか。
慌てて始めなければならず、慌てた気分がそのまま試験や面接に現れてしまうと、ケアレスミスなどが多発します。
試験であれ面接であれ、あるいは試合などの勝負事は先手必勝という側面はあり、後手にまわるとツライ面があります。
自分のペースで進められれば本来の力を発揮できるのに、構え遅れてペースが掴めないと本来の力を発揮できません。
となると、遅刻はペースを乱すことにつながりますから厳禁です。
金銭でインセンティブをつける
遅刻を戒める方法として有効だと思われるのは金銭です。
遅刻すると罰金、分かりやすいです。
本来、インセンティブとは出来高のように何かできたら幾らか貰えるといった契約ですが、負のインセンティブでも構わないでしょう。
遅刻しなかったから幾らか貰えるのがいいのか、遅刻したから罰金がいいのかは、属する組織の方針やその人の性格などから決めれば良いでしょう。
税理士事務所でも、資料提出が遅れたら罰金を取るというところもあるようです。賛否は分かれそうですが、わかりやすいのは間違いないでしょう。
切り捨てる
どうしても遅刻が治らない人はいます。
そして、そういった人と付き合うのが苦痛で堪らないという人も。
後者であるならば、遅刻する人を「切り捨てる」べきでしょう。
ビジネスでは時間も有効な資源の一つであり、そして「メンタルをいかに良い状態でキープするか」が、良い仕事をする条件でもあります。
とすれば、遅刻癖のある人と無理に付き合っても何もいいことはないばかりか、時間も無駄だし、イライラでメンタルも悪くしてしまいます。
我慢して仕事しても、いい結果は得られませんから、お互いのために良くない。
最終的には切り捨てればいい。代わりは、そのうち見つかります。
遅刻をするけれどいい人なんだよね、は幻想です。