キャリアプラン…自分にOKを出すことの重要性

キャリアを考えるうえで、自分自身にOKを出すのもとても大事なことです。

資格をとると次が欲しくなる病

キャリアアップを図るうえで、スキルを高めたり、あるいは資格を取ったりすることは極めて有効です。
特に、資格を取ろうと勉強する人たちは、勉強熱心で真面目そして向上心が強い人が多い。
向上心が強いのはいいのですが、資格をとると「次」が欲しくなることも。

資格は一つでも充分

社会保険労務士の勉強をしていると、隣接している税務に興味が湧いてきて、税理士も取得する。あるいはその逆に税理士の勉強をしていて、隣接する労務に興味が湧いて社労士も勉強する。
資格を複数持つこと、即ちダブルライセンスは確かに有効な面もあるのですが、個人的には資格は一つで充分かと。

というのも、体は一つしかないし時間は一日24時間しかないわけで、同時に両方の業務をこなすことはできません。

となると、こなせる業務の絶対量が変わらないわけだから、資格を複数持っていても、収入が2倍になるかといえば、必ずしもそうではありません。

欲しくなる心理は

「次」の資格をとるのは、時間的な制約が比較的ゆるい20代前半まででしたら、良いと思います。
が、それ以降はむしろデメリットも考えないといけません。
1人でいろんな業務ができる(ポテンシャルがある)のは魅力的な反面、全部を自分でできるわけではないので、ロスも多い。
一つの資格だと不安だという心理、これは真面目で向上心が強いのが裏目に出てしまっているのでしょう。

ある分野を勉強して深い知識を得ると、さらにその周りを知る必要性を感じる。
大きな資格を複数取るとなると、数年はかかりますから、ライフプランも狂います。ですから、どこかで自分自身にOKを出してあげないと、他のことができません。

OK出さないと

人生は若い頃は無限のような錯覚に陥りますが、実際はものすごく短い。
年を重ねると、一年の過ぎるのが早く感じるのは決して気のせいではないでしょう。
キャリアアップは、人生をより豊かに生きるためのものですから、スキルの向上やら資格の勉強も必要ですが、ずっとそればかりというわけにはいきません。
自分自身にOK出さないと、あっという間に時間がなくなり年老いて、遂には死んでしまいます。

自分自身にOK出すには

大きなスキルや資格を既に持っている人は、そこまでの努力を振り返って自信を持っていいと思います。
日本では謙虚は美徳とされますが、謙虚が過ぎると卑屈で、それも問題です。
大きなスキルや資格を志したが、挫折したので他の勉強を…ということで沼にハマってる人(こちらの方が重症化しやすいのですが)は、とにかく全力を尽くすこと。
大学の受験で失敗したから、取り返すために大きな資格の取得にチャレンジしてみたが、これも挫折。次の資格を目指して…みたいな。

きっと能力はあるんでしょうが、さまざまな要因(運とか)でうまく結びつかないのかもしれません。

運とかは、やはり自分で呼び込むものですから、常に全力を尽くすのが大事かなと。
根は真面目なので、全力でやり尽くした感がないから、次へとチャレンジしたくなる。
日々の仕事でも家事でも趣味でも、なんでもいいからやり切った感を得ると、自分自身にOK出しやすくなります。

自分自身にOKを出せると、人生やキャリアの「見え方」が大きく変わります。