事業では見栄を張りたくなるものですが、カッコつけすぎると失敗します。
給料あげすぎ
事業始めたてのときにありがちなのが、「給料払い過ぎ」問題です。
「前の職場と同じくらいは保証してあげよう」と思って、そのくらいの金額を出すわけですが、自分のところでは新人と変わらない点もあるので、コスパに合わないことも。
さらに給料は永久に固定なら、前の職場と同じくらい出してもいいのかもしれませんが、上げていかなければなりません。
とすると、「上げしろ」が必要ですから、前の職場より少なめから考えてもいいかもしれません。
代金の決済が長い
取引の都度、代金の受け渡しをするのではなく、一月ごとのように期間を決めて、代金の受け渡しを行う商習慣を「掛取引」といいますが、代金の受け渡しを待ってあげたりすると、こちらが苦しくなります。
資金繰りの理想は受け取る代金は早く、支払う代金は先にすることですから、相手にいい顔をして代金の受け渡しを先延ばしにしていると、自社の資金繰りが厳しくなります。
支払い期日などは、一旦決まるとなかなか変えにくいのが実情です。
HPにお金をかける
HPなどにお金をかけすぎるという問題。
業者に頼んでHPを作る際に、あれもこれもと欲張っていろんな機能をつけたりで、金額があがる。
でも、作った後はそこまで使わないから、実は要らない出費だった…なんてことは腐るほどあります。
HPなどは無いのと有るのでは大きな違いですが、ネット集客に特化するような場合でも無い限り、お金をかけ過ぎるものではありません。
人を手伝いすぎる
お世話になった他の社長さんなどに頼まれて、仕事を手伝ったり。
確かに、経営者仲間はいないよりはいたほうが便利なことも多いのですが、あまりにいい顔をしすぎるのも考えものです。
した方は、これだけやってあげたと思っていても、やれた方はすぐに忘れたり…。
自分が好きでやってることだから、見返りは要らないなんて思っていても、自社の社員や自身の家族はそうは考えませんし。
他の社長さんを手伝うんだったら、「もっと自社のことに力を注いでくれ」と思ってます。彼等の給料などに跳ね返る問題ですから。
お願いを聞きすぎる
社長をしていると、さまざまなお願い事をされます。
銀行から融資を申し込むように頼まれたり、お付き合いの会に加入を頼まれたり、訳のわからない営業を受けたり。
全部相手にしてたらキリがないのですが、断れない人もいます。
商売の世界はgive &takeですから、お願いを聞いてばかりでなく、自社にとってメリットがあるのか、そのメリットは見合っているのかで判断しないと、
いいお客さんではあっても、いい社長ではありません。
他にも色々とありますが、カッコつけたくなる心理は誰にでもあるし、一概に見栄を張るのが悪いことではありません。
見栄のために頑張るということもありますので。
ただ、カッコつけすぎると自分を苦しくすることも多いので、自分の弱さを認めて、ダメなものはダメと言わないと、武士は食わねど高楊枝みたいになります。