世の中は「信頼」で成り立っている側面が大きいですが、信頼を築くためには「約束を守る」ことが必須です。社長の仕事は、その「約束を守る事」なのでしょうが、なかなか守れない人もいて…
お金を払うのも「約束」
経営者が守らなければならない大きな約束のひとつは、「支払い」でしょう。時間を守るとか、法律を守るとかも当然のことながら、経営者にとってみれば、やはり「支払い」が優先順位は最も高い。
社員が働くのも、外注先が業務を請け負ってくれるのも「お金のため」であって、支払いをキチンとしなければ、社会が成り立ちません。
約束というのはお互いが義務を果たさないと成り立ちませんから、「お金を払わない」となれば、社員は辞めるし、外注先は契約破棄され、未払い分は裁判などで督促となるでしょう。
ただ払えばいいというものでもなく、期日までに満額を払う。
たまに、社員に恩着せがましく「いかに給料を払うのが大変か」を説く社長がいますが、払うのは当然なのだから響きませんし、悪感情を持たれることはあっても感謝されることはないので、してはいけません。
約束以上はしなくてよい
約束を守ること、すなわち期日までに満額キッチリ支払うということは大事ですが、それ以上は必要ありません。
期日を早めるとか、金額に色をつけるとか。
社長がカッコつけて、利益が上がったから社員に大盤振る舞いで還元するとかは必要ないです。
それよりも、必ず約束した給料を払い続けること。
利益が上がったから還元したとしても、一度でも給料の支払いを飛ばしてしまったりすると、信用は無くなりますので。
信頼は約束を守り続けることで築かれる
経営者にとって「大事な財産」はいくつも有りますが、目に見えないものとしては「信頼」が大切です。
目に見えないゆえに、意識することは少ないかもしれませんが、これがないと立ち行きません。
信頼は約束を守り続けることでのみ築かれます。
約束を守らない、支払いをきちんとしてくれない人と誰が付き合うのでしょう。
支払いはなにも従業員や得意先に限りません。税も支払いの一つです。
税金をキチンと払うというのは、簡単なようで、金銭的にも精神的にも大変ではありますが、そうしていることで、対外的にも評価されることになります。
融資の際などに、税金の支払ったことの証明書を求められるのも、そうゆうことですし、期限後申告などで心証が悪くなるのも当然のことでしょう。