生活防衛のための堅実な高配当株投資|失敗しにくい銘柄選び

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教育費や老後資金を補うための株式投資では、短期間で大きく勝つことより、安定して配当を受け取り続けることが重要です。

そのためには、投資信託に任せるよりも、大型の高配当株を自分で選び、分散しながらコツコツ買い続ける方が考え方としては合いやすい場面があります。

そして、この投資で一番大事なのが銘柄選びです。
本記事では、初心者や共働き夫婦でも実践しやすいように、長期保有を前提にした「失敗しにくい銘柄選び」と「買うタイミングの考え方」を整理します。

なぜ銘柄選びが一番大事なのか

長期保有で配当を積み上げる投資では、短期的な値上がりを当てる必要はありません。
むしろ大切なのは、長く持っていても崩れにくい企業を選ぶことです。

この記事で前提にしているのは、教育費や老後資金の一部を補うための堅実な投資です。
そのため、値動きの大きい銘柄を狙うのではなく、大型株・高配当・財務安定という条件を重視しながら、銘柄を分散してコツコツ買っていく考え方になります。

買い時を完璧に見極めることは難しくても、銘柄選びの方向性を間違えなければ、大きな失敗は避けやすくなります。
だからこそ、この投資では「いつ買うか」以上に「何を買うか」が重要です。

失敗しない銘柄選びの3つのポイント

「どの株を買うか」つまり銘柄選定は、目的によって異なります。
長期投資の配当収入目的である投資の場合、「短期間で値上がりする銘柄を探す」のではなく、長期的に安定した収益を得られる企業を選ぶことが大切です。

① 大型株を選ぶ(倒産リスクを回避)

・安定した企業は、株価の変動が緩やか
・長期保有に向いている

長期投資で大事なのは「安定性」です。
株式は債券と違って元本保証がありませんから、企業が倒産するとその株式は紙クズになります。(いまは株券を発行してないですが)

ですから、なるべく倒産リスクの低い会社がよいのですが、なるべく簡易に倒産リスクを下げるなら、「聞いたこともない企業」の株を買うのは避けましょう。
新興企業は大きく伸びる可能性もありますが、財務が不安定でリスクも高いです。

おすすめは、以下のような企業。
・日経225やTOPIXの構成銘柄に含まれる企業
・生活必需品・インフラ・金融など、景気変動の影響を受けにくい業種

例:食品メーカー、電力会社、通信、メガバンクなど

業種を考えるのが難しければ「大型株」で検索すると良いでしょう。時価総額が大きい株式を大型株といいますが、さまざまな面で「安定」していますから、倒産リスクは低いです。

② 高配当銘柄を重視(インカムゲインを得る)

・配当金を受け取りながら資産形成ができる
・値上がり益(キャピタルゲイン)だけに頼らない

ここでオススメする配当収入を狙うという考えは、これを再投資したり、あるいは生活費などに充てることを目的とします。(もちろん教育費や老後資金への充当も)
会社が安定した業績を残す限り、毎年配当を受け取ることができますから、その配当が高いか低いかは重要です。

一般的に配当利回り3〜5%程度が高配当の目安です。
まあ、配当があることで、株価が下落したときのリスクを和らげることができます。

例えば、配当が5%だとすると、20年配当を受け取れば、元本は回収できます。(実際には現在価値や税金を考慮しなければなりませんが、単純に考えれば、という前提です)

💡 例:総合商社、エネルギー企業、銀行、通信会社など

銘柄を配当率で検索すると良いでしょう。
ただし、業績が下落気味の会社だと短期的に株価が下がり、結果として配当率が上がる場合があるので、業績のチェックはしておきましょう。(業績が下がっていないことが確認できれば充分でしょう) 

ここでオススメする配当収入を狙うという考えは、これを再投資したり、あるいは生活費などに充てることを目的とします。(もちろん教育費や老後資金への充当も)

※教育費・住宅・老後まで含めた資産全体の設計については、こちらの記事で整理しています

③ 財務が安定している企業を選ぶ(倒産・減配リスクを抑える)

・自己資本比率が高く、借入金が少ない企業が理想
・利益が安定している企業なら、減配リスクが少ない

配当を目的に株式投資をする場合、減配リスクも考えなければなりません。減配とは、配当を減らすことです。
企業の業績が悪いと、配当の元手となる利益が充分ではありませんから、減配ということになりかねません。

銘柄を選ぶ際には、以下の指標を確認すると良いでしょう。

・自己資本比率(40%以上が理想)
・営業利益率(10%以上が望ましい)
・過去5年間の配当実績(安定しているか)

これらの指標を満たす企業を選べば、長期投資でも安心です。

難しければ、四季報を見ると過去数年間の配当実績が分かりますので、配当が安定しているか?は見ておきましょう。

失敗しない買いのタイミング

「いつ買えばいいのか?」で悩む人は多いですが、結論として完璧なタイミングを狙うのは不可能です。


株式投資では、完全な「売り時」「買い時」を見極めることは不可能ですので、シャーペンの芯のようなものです。
最初の数センチは使えない。

そのため、シンプルなルールを決めておくことが重要になります。

① チャート分析に頼りすぎない(初心者は避けるべき)

・チャート分析はプロでも難しい
・短期の値動きに惑わされると、感情的な投資になりやすい

特にチャート分析は難解ですから、初心者がチャートを見るならば株価が上昇傾向なのか下降傾向なのかを5〜10年スパンで確認する、くらいの利用にとどめましょう。
チャート分析は、個人的には初心者にはかなりハイリスクだと思います。

初心者は特に、「この株は今が買い時か?」と悩んでいる間に、買いチャンスを逃すこともあります。
株式投資は長期戦。短期の値動きより、5年・10年先を見据えることが大事です。

② ドルコスト平均法でコツコツ買う(買うタイミングを分散)

・定期的に同じ金額で買うことで、リスクを抑えられる
・高値掴みを防ぎ、購入コストを平均化で
きる

ドルコスト平均法とは一定のタイミングで一定額ずつ購入する投資法のことです。
これによって購入単価が平均がされていき、長期目線で見たときに「買い」のリスクが平準化されます。

例えば、「毎月3万円を投資する」と決めて、株価が高いときは少なく、安いときは多く買うイメージ。
この方法なら、「今が底値か?」と悩む必要がなくなります。

ただ、ドルコスト平均法を個別銘柄投資に完全に当てはめるのは難しいので、実践的には
毎年、100万円程度の株を買うと決めたら、あらかじめ選定しておいた銘柄を買う、方法になります。

まとめ

株式投資は、「どの銘柄を選ぶか」と「いつ買うか」の2つが重要です。
・安定した大型株を選ぶ(倒産リスクを避ける)
・配当利回り3〜5%の高配当株を狙う(インカムゲインを得る)
・自己資本比率・営業利益率・配当実績をチェック(財務の安定性を確認)
・買いのタイミングは気にしすぎず、定期購入(ドルコスト平均法)を活用

次の記事では、さらに株式投資の注意点などを説明します。

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税理士・佐野匡司
大阪の小さな事務所を運営する現役税理士。
官報合格(試験合格)+実務経験15年以上。
中小企業オーナーや資産形成を志す個人(特に共働き夫婦・パワーカップル)に向けて、
「リスクを抑えたお金の戦略」を発信中。

保険・投資・不動産などの販売とは無縁の独立系の立場から、
中立的で実務に根ざした情報をお届けします。

このブログの最終目標は書籍化。
現場で得た知見をもとに、資産形成とリスク管理の両立を目指します。

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