相続税は人が死んだときに、死んだ人が持っていた財産にかかる税金です。ですから、その財産の価額がいくらなのかが1番重要です。
相続財産の金額を決めることを評価といいますが、財産評価をする上でどのように金額を決定しているのでしょうか?
相続税法上は、相続財産の金額は「時価」を使えといっています。
しかしながら、ここで言う「時価」とは世間一般の方がイメージされる「実勢時価」のようなものとは少し違います。
ここで言う、つまり相続税法で言うところの「時価」とは「財産評価基本通達」とよばれる財産評価の指針に従って計算した金額のことを言います。
「財産評価基本通達」によって計算した金額のことを「相続税評価額」とよんでいます。
ですから、「相続税評価額」=「時価」≠「実勢時価」ということになります。
何だかややこしいですが、相続税評価額は所謂、一般の会話で言うところの実勢時価よりも安くなる傾向にあります。税金計算をするので、実勢時価よりも安くなる→税金が安くなるってことなんですね。
相続税評価額の求め方は、ここでは割愛しますが、相続税を安くしようと思ったら実勢時価と相続税評価額の乖離が大きい資産を所有するのも有効ですね。
しかしながら、時価ってコトバは難しいです。その時々の状況などで指し示す内容が違いますからね。
そういえば、値段が全て「時価」ってなってる寿司屋に行って昔エラい目にあったのを思い出しました(笑)