話題沸騰中のAIRレジを導入のお手伝いしたり、自分で使ってみました。iPadなどを利用して無料でPOSレジが使えるという画期的サービスですので、興味のある方は記事を読んで検討してみてください(笑)
税理士業で色んな事業者の方のところに伺うわけですが、結構未だにレジを導入しないで物を売った時に手書きで伝票を書いて…という方を目にします。
「物を売って伝票を記載している姿」そのものを見るわけではありませんが、手書きの伝票(レシート)のようなものを多量に見かけると大変だなと思います。もちろん、やってる本人に聞いてみても手書きは止めたいけど他にいい方法がわからないなどの理由から積極的には改善を図っていないというのが現状のようです。
手書きで伝票などを記載するのは大変だけれど、高価なレジシステムなどを導入するのもコストがかかるし使いきれるかどうか不安だし…という懸念で泣く泣く手書きを続けている人は「AIRレジ」の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
AIRレジとは?
「AIRレジ」はリクルートが提供しているクラウド型のレジサービスです。タブレット端末(iPad、Androidどちらも対応)にAIRレジのアプリをダウンロードして簡単な設定をするだけで、レシートの発行からP売上の集計も含めてPOSなどといった様々な機能を「無料で」利用できます。
AIRレジを利用すれば、先ほどのような「モノを売るたびに伝票を手書きで書いて…」ということはしなくて済みますし、レシートプリンタとも連携していますので、手軽にレシートを発行することも可能です。
おおまかにAIRレジのメリットを列挙しておくと…
・導入コストが安い(基本無料)
・伝票などの手書きの必要がなくなる
・レシートなどを機械打ちで出せる
・売上データを自動的に集計してくれるので「伝票を集計するために電卓を叩いて…」という手間が無くなる
・簡単な分析などもできる
AIRレジの導入
AIRレジの本サイトには30分で導入できると書いてありますが、これは少しオーバーです。(私自身が使ってみたり、何人かの方の導入をお手伝いした限りではタブレット端末の操作などに慣れていないともう少し時間がかかる感じです)
導入の流れとしては…
①AIRレジのホームページ等(無料POSレジアプリ-Airレジ(エアレジ) )からメールアドレスの入力等をしてアカウントを作成
②端末(iPadやAndroidなど)でAIRレジのアプリをダウンロードする
③販売する商品について登録作業
下記の画像はAIRレジの本サイトのものですが、販売する商品を登録する際にカテゴリと紐付けにできますので、カテゴリの設定と商品の登録を行います。この画像だと、喫茶店などを想定しているようですが、フードのカテゴリ(赤く表示されている商品群)にハンバーグなどの商品名が並んでいます。スイーツのカテゴリ(薄いオレンジで表示されている)の中にはモンブランなどの商品名が見えると思います。
このように、カテゴリと商品名などのデータを登録していくわけです。
商品の登録画面↑。はてなマークをクリックすれば内容が出てくるので扱いやすいです。
登録が済めば、先ほどの画面から商品名をタッチするだけで簡単にオーダーを取ることができ、レシートまで発行できます。
もちろん、データは自動で集計されるので電卓を叩く必要もありません。
ひと通り使ってみた感想
タブレット端末等の画面から直感的に操作ができるので、とても扱いやすいです。僕はiPadAIR2で利用してみましたが、レスポンスも悪くなく操作感は非常に高いです。無料でここまで出来るのは満足ですね。
商品登録などの導入はタブレット端末からもできるのですが、入力は少し時間がかかるので、パソコンなどの入力に適したデバイスから行うほうが良いでしょうね。
ただ、べた褒めするだけだと芸がないので課題も挙げておきます。
・飲食店の場合、オーダーを取ったデータがキッチンに流れるといったシステムには対応していないので、そのあたりの使い勝手が悪い
→あくまでオーダー〜レジ集計〜精算・レシート発行にしか使えない
・freeeなどのクラウド会計サービスと連携しているが、それらの設定が面倒くさく、導入のための条件や制約も多いのでイマイチ
→現状では、レジの代用品と考えたほうがベター。データを自動で会計データまで持っていくのは少々手間なので、実際はデータを見ながら会計ソフトなどに打ち込むパターンが多いか?
・割引などの設定もできるが複雑な条件は設定できない
→汎用性を重視したサービスなので個別的な設定は工夫が必要
導入しようと思ったら、キャンペーンに乗っかるとiPadを貸してもらえる
数ヶ月に一度、AIRレジの導入キャンペーンが行われています。
iPadやレシートプリンタなどを無償で貸してくれるというなんとも太っ腹なキャンペーンです。iPadを持ってないけど是非ともAIRレジを導入したいって人は、iPadを購入してもいいのでしょうがキャンペーンに乗っかってみるのもオススメです。
ただ、レジペーパーは自分で調達しなければいけません。(当たり前か…)
クラウド型のサービスなので、これからますます改善も図られ使い勝手も良くなると思われますので暖かく見守っていきたいと思います。AIRレジの皆様、上から目線でスミマセン(笑)