人手が足りないとき

知り合いと打合せにご飯を食べに行ったら、「人手不足のためランチは休業します」との張り紙が…
大阪府の最低賃金はいま909円ですが、それ以上に出してもなかなか人が集まらないんですね。

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「人」は過不足なく

人を雇うとアルバイト、パートでも正社員でも給料を支払わなければなりません。

その人にも生活があるので、売上が減ったから給料減らさせてくれとも言えないし、人手が足りないからと言って業務量を増やそうにも限度があり、限界を突破してしまうと辞めてしまったり、もっと不幸なことも起こるかもしれません。

人を雇わないと成り立たない商売、飲食業などはまさにその典型ですが、人員をいかに効率的に配置するのかというのはみんな頭を抱えているところです。

シフト制のバイトの経験などがあれば、シフト表を見たことがあるでしょうが、あれを作るのってメチャクチャ面倒くさいんですよね。(最近はそれ用のアプリもできて、以前に比べればましになりますが、相手が人と時間である以上、限界はありますので)

店側からすれば、四苦八苦して人の工面をしたとしても売上が上がらなければ、赤字になってしまうので、シフトを考える上では見込の売上も睨みながらの作業となります。

「人手が足りないので雇う」では遅いかも

人手が足りなくなると、人を雇うわけですが、ハローワークや求人広告など幾つかの方法があります。

自分の商売にあった媒体で求人しないと、なかなか人は集まりません。

地域密着の小規模な飲食店であれば、ハローワークよりはエリア限定で出している求人広告のほうが効果は高いでしょう。求人の見せ方も工夫が必要になるのですが、商売の上手い人はそのあたりもよく考えてらっしゃいます。

ただ、人手が足りないから人を雇うとなるとチョット遅いかもしれません。店舗型のビジネスだと、人を雇えないと最悪の場合、店を開けられない。店を開けなくても家賃などは発生しますし、そもそも店を開けないと売上がたたない。

店を開けないことはなるべく避けたほうが良さそうです。

身の丈に応じた規模にする

表現はあまり良くないですが、これからの時代はますます人を雇うのはハードルが高くなると思われます。

最低賃金も上がっていくし、少子高齢化だし、給料以外にもさまざまな支出が必要になるし、お金の面だけでなく教育も考えていかなければならないし…

もちろん、いい面もありますけど。

日本の社会では、まだまだ規模の拡大を追う風潮がありますが、これから労働人口は横ばいか緩やかな減少傾向が続いていくとしたら、規模の拡大を追うというのはもはや幻想なのかもしれません。

仕事量に合わせて人を雇うという方法もありだけれど、これから事業を始めようという人は人員に応じた仕事量にしていくということも必要だと思います。このように言うと、店を閉めないということと矛盾するように聞こえますが、そうではなく、店を開けられないというような自体を避けつつ営業していくのが大事なのかと。

冒頭のお店は、人手不足との見方もできるし、そもそも仕事量で無理をしていたのかもしれません。真相は店の人間しか分かりませんけど。