
長期投資で成功するためには「守るべきルール」がある
「銘柄も選んだ、買いのタイミングもわかった。でも実際に運用する上で気をつけるべきことは?」
株式投資は、銘柄を選んで買ったら終わりではなく、どのように保有し続けるかが重要です。
特に長期投資では「どのように株を持ち続け、どういう時に手放すか」のルールを決めておかないと、感情的な判断で失敗することもあります。
この記事では、初心者が長期投資を続けるために守るべき4つの鉄則を解説します。
鉄則①:一銘柄につき「一単元」しか買わない

理由1:倒産リスクを分散するため
理由2:資金の流動性を確保するため
株式投資では、1つの銘柄に資金を集中しすぎるとリスクが高くなります。
特に長期投資では、「この会社なら大丈夫」と思っていた企業が、10年後も安泰である保証はありません。
そのため、
・一銘柄につき「一単元(100株)」だけ購入し、
・他の業種・銘柄にも分散投資する
単元とは、株式の購入単位のことです。
つまり、良さそうな株式であっても一単元しか購入しないことによって(倒産などの)リスクを分散させる効果があります。
ただし、株式は市場価格を購入しやすくするために分割することなどがあります。この場合は特に売却せず、そのまま保有しておけば良いでしょう。
鉄則②:ナンピン(追加購入)はしない

理由1:下落トレンドの銘柄を買い増すのは危険
理由2:資金が拘束され、他の銘柄を買う機会を逃す
ナンピンとは、購入した株の価格が下がったときに、さらに買い増して平均取得単価を下げる行為のことです。
初心者は「安くなったから買い増そう」と考えがちですが、これは危険な落とし穴です。
ナンピンしない方が良い理由は以下の2つ。
- 株価が下がるのは、何かしらの理由がある→「一時的な調整」ならともかく、業績悪化による下落なら、その会社のビジネスモデルが崩れている可能性がある。
- 資金が拘束され、チャンスを逃す
→ ナンピンに資金を使ってしまうと、他の有望な銘柄を買う余裕がなくなる。
ナンピンは、株式投資上級者には有効な戦略となることもありますが、初心者には下落している株式を購入することはリスクが高く、やらないとルール化することで、効率的なリソースの配分が可能となります。
鉄則③:株主優待はあまり考慮しない

理由1:優待目当ての投資は本末転倒
理由2:高配当・財務安定の方が重要
株主優待は、株式投資の醍醐味の一つでもありますが、長期投資の配当収入を狙うという場合には、あまりあてにしない方が良いでしょう。
優待の廃止リスクがある
→ 企業の業績が悪化すると、突然優待がなくなることがある。また、業績が悪化していなくても法人株主などの要請から優待が廃止されることはあり得ます。
優待利回りは見かけの数値にすぎない
→ 本来の目的は資産形成であり、投資リターンの本質は配当にある。
そもそも、使わない優待をもらっても仕方ないという身も蓋もない場合があります。
優待内容にこだわると、分散投資しにくくなる
→ 例えば「飲食系の優待がほしい」と思っても、優待銘柄ばかり集めるとポートフォリオが偏ってしまう。
株主優待を「おまけ」として楽しむのはアリですが、あくまで配当や財務状況を優先**するのが基本です。
鉄則④:基本的には売らないが、例外的に売るケース
長期投資の基本は「バイ&ホールド」
しかし、売却すべき例外もある
長期投資の戦略では、基本的に株は「買ったら売らない」が原則です。売らなければ損失は出ませんので。(売って初めて損失は確定します)
ただし、以下のケースに該当する場合は売却を検討するべきです。
① 企業の業績が3期連続で悪化(営業利益マイナス)
企業の本業の利益(営業利益)が3期連続でマイナスの場合、その会社の経営は深刻な状況になっています。
・売上が減少し続けている
・競争力を失い、回復の見込みがない
・減配や優待廃止のリスクが高まる
このような状況では、「損切り」も戦略の一つ。特に、財務が悪化して借入が増えている企業は倒産リスクもあるため、早めの判断が必要です。
② 自身の資金繰りが狂った
投資資金は「余剰資金」で運用するのが基本
しかし、突発的な出費が発生した場合は例外
例えば、
・予想外の医療費がかかる
・生活費の支出が増えて資金が足りなくなった
・収入が減少して投資資金を回収する必要が出てきた
このようなケースでは、投資を続けることよりも、まず生活の安定を優先すべきです。そのため、一部の株を売却して資金を確保するのは合理的な判断となります。
まとめ
初心者が株式投資で失敗しないためには、「ルールを守ること」が何より重要です。
特に、長期投資では感情的な判断をせず、一貫したルールで運用することが成功の鍵となります。
・一銘柄につき「一単元」しか買わない(分散投資の徹底)
・ナンピンはしない(資金を無駄にしない)
・株主優待はおまけと考える(配当と財務の安定を優先)
・基本的には売らないが、「業績悪化 or 資金繰り悪化」の場合は例外として売却
長期投資は、「買って寝かせるだけ」と思われがちですが、適切なルールを持つことで成功率が格段に上がります。
次回予告
ここまでが「株式投資(初心者向け)」の基本戦略でした。
次の記事では、「配当収入を生活費に活用する実践編」として、どのように配当を使うべきかを解説します!
株式投資の全体像や基本戦略をまとめた記事はこちらをご覧ください。
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