給与計算と関連事務(まとめ版)

 給与計算と、付随する事務作業をまとめてみました。参考にしてみて下さい。

給与計算の手順

・勤怠を集計

 タイムカードや休暇届などから、遅刻・早退・欠勤・有休消化・有給付与・残業時間などを集計します。

 

・データ入力

 給与計算ソフトに、データ入力をします。住民税や社会保険料などに変動がある場合には注意が必要です。

 従業員が結婚したり、子供が生まれたりして、家族が増えた場合には家族手当、引っ越しをしている場合には通勤手当などを考慮します。

 会社ごとの給与規定に従って処理します。

 

・入力データ確認

 入力したデータが間違っていないか確認します。

 

・振込用データ作成

 振込担当者が振込の際に使うデータを作成します。社会保険料の随時改定などがある場合には、届出書を作成します。

 

・明細の打ち出し他

 各人の給与明細などを打ち出します。データのみ発送の場合には、データを送付します。

 

(参考)給与計算のしかた

 

社会保険料

 給与計算と切っても切れないのが、社会保険料です。社会保険料は、標準報酬月額という社会保険を計算する元になる金額を使います。

 

 標準報酬月額は通常、「定時決定」で年に一度決定されますが、給与額が大きく変動している場合には「随時決定」で標準報酬月額が変更されます。

 

 標準報酬月額が変わった月の給与計算は、社会保険料が適正か確認する必要があります。

 

 また、健康保険料や厚生年金保険料の率が変わる際にも注意が必要です。だいたい、9月と3月です。

 

 (参考)給与計算 社会保険のしくみ

 

源泉税等の納付

 給与から徴収した源泉所得税は、報酬などの源泉所得税と合わせて、翌月10日までに納付しなければなりません。住民税も同様に翌月10日までに納付します。

 

 従業員数が常時10人未満の場合には、半年に一度の納付にすることも出来ます。

 

 納付が遅れると、罰金がかかりますので、納付は忘れずに。(ネット納付の方法もあります。金融機関へ出向く手間を考えると、こちらのほうが効率的ともいえます)

 

 (参考)給与計算 源泉所得税の納付

 

 給与計算は、間違えると他の人に迷惑をかけます。源泉税などの納付を忘れると、罰金がかかります。毎月のことですので、キッチリと処理できる体制作りに取り組んで下さい。