所有している不動産を売却するのか貸し付けるのかどちらがいいのかは永遠の課題のような気がします…
新しく家やマンションを購入したので、今まで住んでいた家やマンションをどうするのか?売却してお金に換えるのがいいのか、貸付けて収入を得るのがいいのか、悩むところであります。
もちろん、ケースバイケースになってくるので一概に売却がいいとか貸付がいいとかは結論が出る問題ではありません。
たとえば、相続が近くなってきたという場合であってもいろんな事情が働きます。
売却をした場合のメリットとしては…
・お金に換わっているので分割がしやすい
・お金なので納税資金に充てやすい
・お金なので相続税評価の問題が少なくリスクが低い
といったことが考えられます。
一方貸付をした場合のメリットは…
・固定的に収入が入ってくる(不動産所得→働かなくても入ってくる)
・貸家及び貸家建付地になるので相続税の評価が低くなる(お金で持っているよりも評価が下がるので、相続税が安くなる傾向にあります)
・売却に比して手間が少ない
相続人が複数人いるような場合には、売却してお金に換えておいた方が分割の際にもめずに済むし、納税資金に充てやすいのでいいでしょう。
相続人が一人のような場合(配偶者だけとか子供が一人のとき)であれば、固定収入を確保したいってのもあるので(どれだけ他の収入があるかのもよります)、貸付けて不動産の収入を確保するのもいいでしょう。
また、所有している不動産にローンが残っている場合にはそのローンをどのように考慮するかといった問題もありますし、ライフプランも絡んでくるのでお金の損得だけで切り分けられる問題でもありません。
いずれにしろ、ご自身の状況を良く整理し見極められる中立的な第三者(税理士とか)に相談するのが無難でしょう。