相談相手はいたほうがいいし、相手は選んだほうがいい。
相談することのメリット
最終的な決断はもちろん経営者本人がしなければなりませんが、相談相手があることのメリットは大きなものです。
頭の中身を整理できる
相談相手に、相談することで自分自身の頭の中身を整理することが出来ます。
難しい問題を解くときに、図などを書いて考えると、考えがまとまりやすいように。
相手に相談すると、問題や課題が明確になり、優先順位がはっきりします。
相談する際には、悩みや疑問などを言語化します。
場合によっては、数値化します。
悩みや課題で最も厄介なのは、漠然とした不安です。相談相手に伝えるために、言語化したり数値化することで、それらが明確になります。
ちょうど、霧が晴れるように。
ケースバイケースではありますが、悩んでいるときは、独りよがりになりがちです。
独りよがりにした決断は、たいてい失敗します。
相談相手がいることで、独りよがりにならず、思わぬ気づきを得られます。
もうひと押しがほしいのが人情
自分の中で答えが出ていても、もうひと押しがほしいのが人情というものです。
大きな決断や、未知のことに対する決断、影響のある判断などは、後押しをしてもらうだけで心理的な負担がグッと抑えられます。
もちろん、相談相手は責任をとってくれるわけではありませんが、
当事者でなく、第三者の意見として後押しを受けられるというのは心強いものです。
メンタル的に心強さを得られる決断と、そうでない決断では、前者のほうがうまくいくものです。
そのくらいメンタルというのは重要です。
損をしたくない失敗したくない納得したい
人は決断に際しては、「損したくない」「失敗したくない」「納得したい」というような心理が強く働きます。
なので、そういった「損するような」「失敗するような」リスクを排除したいと考えます。
また、多くの選択肢がある中で迷うときは、「納得して」選びたいと思うものです。
第三者に相談することで、客観的な意見を聞けますから、あまりにも「損をしたり」「失敗する」ことが明らかな決断は避けることが出来るでしょう(聞く耳を持っておくことが必要ですが)
また、第三者に相談することで、自分だけでなく第三者も含めて様々な選択肢を検討したという納得感も得られます。
同じ決断であっても、納得感が有るか無いかで、その後の踏ん張りが利くかどうかが変わるのです。
ぜひ自分の相談相手を見つけよう
相談相手が有ることと無いことの差は意外と大きなものです。
ただ、人は基本的に自分のことにしか興味がありませんから、赤の他人の話を聞いてくれる人はいません。
そこを相談に乗ってもらうわけですから、相談相手というのは得難いものです。
今相談相手のいる人はその人を大事にすべきですし、いなければじっくりと探してみるのもいいでしょう。