夫婦で事業をするは有りか無しか?

事業を行ううえで、一人では立ち行かない場合に家族が心強い味方になってくれることもあります。一方で、家族であるがゆえに仕事でもプライベートでもずっと顔を合わせなければならないなど難しさもあります。夫婦で事業を行うのは有りなのか、無しなのか?

夫婦で事業を行うメリット

事業を行ううえでは、営業、販売、製造、購買、経理、総務…などさまざまな分野のことをしなければならず、得意なものもあれば不得意なものもあります。

営業や販売は得意なんだけど、経理が苦手…などという人もよくあります。そのうえで、苦手な部分を配偶者に手伝ってもらうというのは、理にかなっています。

経理周り、数字の取り扱いが苦手な人は、奥さんに経理を頼むとかは、中小・中堅企業ではよく見かけます。帳簿のような機密も、赤の他人だと任せにくいものも、配偶者であれば安心して任せることができますので。

また、夫婦であれば人件費に融通がききやすいのもメリットでしょう。
配偶者に払った給料は結局は、大きな観点では、自分(たち)のものとなりますので、赤の他人を雇うよりも、お金が貯まりやすいのは間違いないでしょう。

夫婦で事業を行うデメリット

夫婦で1つの事業を行う場合の最大のデメリットは、一連托生であるということです。
事業はいい時もあれば、必ず悪い時もあって、最悪の場合は潰れてしまいます。

夫婦がそれぞれで、別の仕事をしていれば家計に入るお金が、いきなりゼロになることは有りませんが、夫婦で1つの事業をしていれば事業が潰れると、家計も厳しくなります。

考え方次第なこと

「仕事でもプライベートでもずっと顔を合わせる」というのは、それがいいという夫婦もいれば、別々の時間も必要という夫婦もいるので、一概にメリットともデメリットとも言えません。

ただし、夫婦以外に従業員がいる場合は、「社長夫婦喧嘩してるな」とかはすぐにわかるものです(笑)人を雇うときは、プライベートを持ち込まないのはマナーでしょう。

無理に一緒にすると破綻しやすい

夫婦がお互いに納得ずくで、一緒の事業を行なっている場合はいいのです。
しかし、どちらかが一方的に巻き込んだ場合は破綻しやすいです。
税理士の旦那が、自分の商売に都合がいいように奥さんを司法書士にするみたいな。

奥さんが元々、それを志していて適性もあって、単体でもそれなりに事業として成り立つのであればいいのでしょうが。

旦那が、自分の都合だけを優先して、奥さんはあまり乗り気でなかったりすると、難しい。
結局、お互いが同じ方向性を志向していればいいのですが、別々の方向を向いているのに無理に夫婦だからと甘えて、巻き込んでしまうと、仕事も配偶者もどっちも失ってしまいます。