資格試験と学校の勉強の違い

「資格試験の勉強」と「学校の勉強」は全くの別モノです。

落とすための試験

資格試験は基本として「落とすための試験」です。弁護士であれ、公認会計士であれ、司法書士であれ、なりたい人が誰でもなれたら質も確保できないし、簡単になれてしまうことで、モラルの低下も起こってしまいます。

ですから、能力や意欲のあるごく一部だけを選抜するわけです。学校の試験のように、通すための試験と前提が違うのです。

落とすための試験だから、相当の努力をしないと受からないし、それなりの努力では結果が出ないこともザラです。(これは勉強でなくても、社会に出れば努力が必ず報われるわけではないことは当然ですが)

自分の考えを披露する場ではない

資格試験というのは、該当の法律などを知っているかが問われます。

大学のレポートなどのように考え方が合っていれば良いというようなものではありません。

大学というのは学びの場ですから、人によって解釈が異なっても特に問題はないでしょう。むしろ、そのほうがいいかもしれません。

しかし、実学に結びついた資格試験では、各自が思い思いの解釈をすれば立ち行きません。あの人は適法と言っていたけれど、別の人は違法と言っている…と、考えれば当然でしょう。自分の考えを披露する場でなく、「法律の考え」を知っているということを披露するわけです。

結果が全て

資格試験は結果が全てです。点数のみ。

学校の試験のように、点数以外の要因はありません。追加でレポートを出したからお情けで合格みたいな。

ある意味、ものすごく平等でもあり、ものすごく過酷でもあります。

社会に出ると、物事に対して言い訳ができなくなりますが、資格試験はまさにその典型。
言い訳がききません。

人格やら、時間がないやら、仕事が忙しいとか、そんなことは関係ありません。みんな何かしらの事情を抱えていますが、資格試験は「点数」のみ。点数が足りれば合格して、点数が足りなければ落ちるだけです。

生き方に直結

資格試験はお金に直結します。

もちろん、資格を取っても、そこからさらに努力しなければ安泰ではありませんが、資格を取れば色々な可能性が広がります。

学校の勉強は、お金に繋がらず、なんのためにやっているのかはイマイチ不明瞭ですが、資格の勉強はシンプルに「お金」に直結します。

そして、お金だけでなく本人の努力と適正次第では独立開業も可能です。独立開業は、その人のしたい生き方を(能力次第で)体現できます。お金に生きるもよし、趣味に生きるもよし、家庭を大事にするもよし。

つまり、学校の勉強以上に、どのように生きていくか、どのように資格を使うかをよく考えないともったいないことになります。