「スーパーで夕食の買い物」経費にならない

どんな支出でも経費になるというちょっと危険な考え方もありますが、一般的にスーパーで夕食の買い物をしたとして、経費になる可能性はほぼゼロです。

経費とは

そもそも経費とは収益(売上)を得るために「犠牲」となったものですから、経費と収益には「対応関係」が必要になってきます。きっちりと紐づいているのはもとより、大まかな対応であっても売上に貢献していなければなりません。

は売上と仕入(売上原価)のように売上をあげるには商品を買ってこないといけませんから、すぐにわかる対応です。

後者は売上と地代家賃のように直接的には対応が不明確でも、商品を売るには店舗や商品を保管する倉庫などがないと難しいことから、地代家賃は売上に貢献しているという間接的な対応関係です。

事業をしていないと生じないもの

収益(売上)と対応しているかという考え方は難しく、別の観点からの考え方もあります。
「事業をしていなければ生じないものが経費である」という考え方です。

事業をしていないと商品を仕入れてきませんし、事務所や倉庫を借りませんから地代家賃も生じない、ということです。

事業をしていなければ生じない=事業をしているから生じるので、収益に貢献していると考えられますので。

スーパーの夕食の買い物は?

スーパーで単にご自身が食べるための買い物をしたのでは経費にはならないでしょう。
スーパーでの夕食の買い物が収益に貢献しているかといえば、一般的にはノーでしょうし、事業をしていなくてもスーパーで夕食での買い物はしますので。
このように、プライベートに関するような支出の多くは経費とはならないのが一般的な考え方です。
スーツ代もそう、私的なスマホ利用料もそう、自分へのご褒美に買ったお菓子もそう。
事業との関係性が不明確で、事業をしていなくても支出するのであれば、経費とするのは難しいわけです。

経理初心者はよく見直そう

経理初心者は何でもかんでも経費になるからと支出をしてしまいがちです。
ただ、先述したとおりすべてが経費になるわけではありませんから、支出にあたっては事業と関係があるのか、ということを念頭におきながら支出すべきでしょう。

何でもかんでも経費になるというスタンスで商売や資金繰りをやっていると、「そうゆう人」だと見られるというリスクもあります。お金の使い方考え方には、その人の全人格が反映されますので。

だれもが税金を払うのは嫌なものですが、そうだからこそ経費については厳しく律しておかないと公平さも保てないし、ルールを守れない者にはそれ相応の報いもありますので。きちんとした経費管理ができなければ、スーパーでの支出を経費としているような倫理観だと、お金だけが出ていって売上も利益も残らないという悲惨な状況しかありません。