【もったいない】働くことには１億円以上の価値がある

退職をしようと思ったときに考えたいのが、働くことは価値があるということです。

平均年収400万円

国税庁によると、日本人の平均年収は432万円ほどです。平均ですので、実感との差はあるかと思います。

事業を起こしたり、ギャンブルで一発当てたり、400万円を得る方法はいくつもありますが、手堅く実現可能そうなのは働くことでしょう。

会社を所有する権利の一単位を株式といいますが、上場している会社の株式は証券会社などを通じて簡単に購入できます。

株式を購入する（出資する）と、会社の所有者になり、株主と呼ばれます。株主のメリットは、株が値上がりした際に売却することによって得られる売却益と、会社が上げた利益の一部の分配である配当金を受け取ることです。

株価に対する配当金の割合を配当率といいますが、平均すると２％程度ですが、高いものだと５％のものもあります。

株の元本が1,000万円あれば配当はその５％貰えるとして、50万円。配当には給料よりもキツめに税金がかかって、約20％（正確には20.315％）。

ということは50万円の配当でも、手取りは40万円ほどです。（実際には、配当にかかる税金は他の株で損しているかなどの条件で変わります）

配当金で400万円稼ごうと思うと、元本が少なくとも１億円必要なことになります。すべての株式の配当が５％と高率ではありませんから、実際にはもっと多くの元本が必要です。配当率２％で考えれば、２億５千万円です。

配当を得るための元本を少なくとも１億円準備するのには、なかなか大変です。したがって、すべての人間が、配当金で400万もらうことは難しいでしょう。

※議論を単純化するために、年収は税引前の金額で考えていますが、配当は手取りで考えています。年収を税引き後で考えると家族構成などによって税金が異なるため、議論が複雑になるからです。配当の率にばらつきがあることも考慮すれば、論旨は的外れではないと思います。

※株の価値は変動しますから、必ず１億円がいるというわけではありませんが、単純化しています。実際には、5,000万円で購入した株の価値が１億円に増えているということもありえますし、その逆もあります。

元本を少なくとも１億円ほど用意して、株式投資に関してある程度勉強し、それなりの才能を発揮できてはじめて配当で400万円稼ぐことが出来ます。しかも、紙くずになるリスク（やり方次第で減らせますが）も伴います。

ところが、働くことは投資よりも手軽に行うことが出来ます。努力次第では400万円以上の年収を得ることも可能でしょう。株式が暴落リスクしたり紙くずになるリスクよりも自分の健康を管理するほうが、コントロール可能そうです。

つまり、働く自分自身が給料で400万円を生み出すとしたら、元本である自分自身は１億円以上の価値がある。でも働かなければ何も生み出しませんから、「働く自分自身」に価値があるわけです。そう考えると、少々のことで辞めるのってもったいないと思うのですが…

また、配当か給料かの二択でなくてもいいと思います。給料をもらいながら、許容できるリスクの範囲で配当も貰えれば、手元のお金も増えます。

若いうちは、お金はないけれど健康な肉体はあるので働いてお金を稼ぐ。一定のお金は貯めておいて投資に回せば、肉体が衰えていった分を配当金で補える。よく見かける資産形成です。