借りたお金をどれだけの期間で返すのかは、人それぞれ、状況によって異なりますが、あまり目一杯返すのは得策ではありません。
返済は飛ばせない
返済を「飛ばす」のは、非常によくないです。
中小企業(上場していて自分でお金を調達できる企業以外)は、お金を調達するのに銀行などから借りるのが主な手段であり、そこにソッポを向かれるとジリ貧です。
借りたお金を約束通り、つまり期日までにきっちり返すというのは当然のことで、その約束が守れなければ、「次」が不利になります。だから、返済は「飛ばせない」わけです。
目一杯返さない
飛ばさないように、資金繰りに気をつけるのはもちろんのこと、セーフティな水準の返済金額にしておくというのは大事です。
目一杯返そうとすると、不意なアクシデントなどでお金が足りないときに、どうしようもなくなります。
また、固定的な支出が大きいと、他の支出などにも制約が生じますから、得策とはいません。
とはいえ長すぎるのも問題
とはいえ、返済の元金を減らせば、それだけ返済期間が延びますから、それはそれで良くありません。
トータルの利息も増えるし、なによりも長いとその期間に制約を受け、行動を制限されるという点でリスクも大きい。
返済金額と、返済期間は密接に関係しますから、最終的にはちょうど良い金額を借りるというほかありません。
目安が難しい
借入を返済する原資は、基本的には「将来の利益」です。
今の利益はある程度予測できても、長い期間の利益を正確には予測できませんから、目安が難しい。
あまりにセーフティに考えすぎても、借入の効果が薄いし、かといって踏み込みすぎると資金繰りに窮するリスクが高まります。
あまり目安を固定せず、常に状況を把握しながら考えるしかありません。
となると、目一杯返すというのは、やはり選択肢を狭めるから「ナシ」なわけです。