税理士に「今すぐやれ」は無理

税理士業で困ることとして、お客さんからのオーダーとして「今すぐやれ」がありますが、ほぼ100%できません。

時間がかかることばかり

融資を受けたいので試算表を「すぐ」作って欲しいとか、資料を「今すぐ」欲しいとか、今すぐ欲しいというような要望があるようです(あります)が、断言しますがまず無理です。

この今すぐというスパンも人によって感覚が違うのでしょうが、明日とか2〜3日とかいうレベルでは「寝言は寝てから言ってくれ」ということでしょう。

どんな仕事でも同じですが、とりわけ税理士業は何をするにも「準備や段取り」が必要なものばかりですから、「今すぐやれ」というオーダーには応じることができません。

どうしても「今すぐ」が必要なのであれば、税理士を介さず自身でやるしかないでしょう。

必要なことは先回りして

税理士が扱うデータ類や書類などは、作成や取りまとめ、あるいは分析・検証などにそれなりの時間がかかります。

作成する書類関係が、会計データを集計したモノであるから、必然です。
なので、何か必要だったりするときは前もって言われれば、準備はできます。(「正常な」業務の範囲内で…ですが)

大抵の税理士は、そういったことがありますから、ある程度段取りを組んで仕事をしますので、ちょっと早すぎるかなと思ってもさき(前もって)に言ってもらった方がありがたいのです。

カレンダーを頭に入れて

税理士に今すぐやれは、通用しないので、前もっていって欲しいということですが、なかなか前もってができない人もいます。

そんな人は、自社のカレンダーを頭に入れておくと良いです。

経理・会計・税務の世界つまり税理士が生きている、あるいは会社の経理部門が浸かっている世界は、一年のカレンダーがある程度決まっています。

基本的には同じことを毎年繰り返しますから、その動きが読めれば、オーダー・要望も出しやすいでしょう。

前もってを考えるのはとりわけ、資金繰りなどでも有効です。

資金繰りはひとたび後手を踏むと、半永久的に後手を踏み続けることになりがちです。後手を踏み続ける人はある程度わかっていたりもするので、税理士としてはそういったお客さんは断ることもあります。

逆に資金繰りがうまい人は、常に先手先手で物事を考えますから、今すぐやれではなくて、しばらく先でいいからこれお願いというふうな頭に変換できれば、税理士をうまく使えるだけでなく、会社の財務基盤も安定するでしょう。