在庫回転率は推移が大事

 在庫を見る指標の一つに「在庫回転率」があります。一年間に在庫がどれくらい回転しているかを表す指標です。

在庫回転率とは

 在庫を見る指標の一つとして在庫回転率があります。

 

 在庫回転率=売上高(売上原価)÷在庫(期首と期末の平均)

 

 在庫回転率は在庫が一年間に何回回転しているか(何回入れ替わっているか)を表す指標です。もちろん、在庫が回転している、数字が大きい程よいとされています。回転率が悪いと、それだけ在庫が滞留していることになりますので、資金繰り面から考えてもよくないです。

 

在庫回転率は推移が大事

 在庫回転率は、業種・業態によって、あるいは企業ごとに適正とされる数値は異なりますので、一概にどのくらいの回転率であれば良いとは言えません。しかし、在庫回転率の推移から色々なことが読み取れます。

 

 在庫回転率が悪くなっていると、在庫が滞留していることになります。不良在庫等が無いか、原因を確認するようにしましょう。

 

 また、売上高の推移はさほど変わらないのに、在庫回転率だけが悪くなっていっていると粉飾を疑われやすいです。もし、そうでないのなら合理的な理由が説明できるようにしておくべきでしょう。

 

(参考)資金繰り 在庫が多すぎると問題なワケ