個人事業を開業したら…通帳やカードは分ける

 個人事業を開業すると、事業に関する支出とプライベートな支出がでてきます。もちろん、プライベートな支出については税金を計算するうえでの費用とは出来ません。

スクリーンショット 2013 04 25 14 05 22

通帳やカードは分ける

 個人事業を開業すると、事業用の支出とプライベートな支出(家事費といいます)が出てきます。後の経理処理をスムーズに行うために、通帳やカードは事業で使うものと、プライベートなものは分けておきましょう。

 

 (もちろん、事業用の収入は事業用の通帳に入金されるようにしておかなければなりません。プライベートな通帳に入金されていると、意図していなくても脱税を疑われたりしますから、怪しげな行動は慎むべきです。)

 

 事業用のものとプライベートなものが混ざっていると、経理処理や会計ソフトへの入力が非常に面倒くさいです。また、会計事務所に入力作業を依頼する場合でも、ミスの元になりますので、分けておくにこしたことは無いですね。

 

 また、プライベートな買い物の中身や通帳の残高などあまり知られたくない情報もあるでしょうから、そういった観点からも事業用とプライベートは分けるべきでしょうね。

 

事業用の支出

 事業用の支出には、事務所や店舗の家賃、水道代・ガス代・電気代などの水道光熱費、電話やインターネットなどの通信費、コピー機や複合機などのリース料、銀行や公庫からの借入金の返済、従業員への給料や社会保険料、源泉所得税の支払、事業用建物などの固定資産税etcがあります。

 

 これらの支出は、どれか一つの通帳を事業用と決めて、プライベートな口座と区別しておきましょう。

 

 事業用の支出とプライベートな支出がごちゃ混ぜになっていると、事業用とプライベートに分け直すのに大変手間がかかります。変更の手続きは大変面倒くさいです。初めから、分けていればそのような無駄な作業はせずに済みます。

 

家事関連費は?

 明らかに事業用、プライベートと分けられるものばかりであればいいのですが、中にはどちらともいえない支出もあるでしょう。いわゆる家事関連費というやつです。たとえば、自動車をプライベートと仕事に使っている場合のガソリン代などです。

 

 このようなものは、とりあえず事業用の通帳やカードから支払うようにしておきましょう。あとで、プライベートな部分を否認(経費から除外すること)します。